しわケア方法の基本は「知る」事から
しわケアの基本は、正しい知識を身につけることです。
しわ、しみ、たるみなどは総じて「肌老化」といいます。
老化の原因は様々ですが、基本的には赤ちゃんとして生まれた瞬間から老化は始まっているものと思って下さい。
思春期までは、老化のスピードよりも成長スピードが勝っているため、老化を感じることはありません。
しかし成長が終わる10代後半から、確実に肌は老いていきます。
ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドやエラスチンなど、肌のはりや潤い成分は、10代後半から20代前半までに産出のピークを迎え、徐々に減少していく事は多くの人がご存知でしょう。
そしてヒアルロン酸などの肌の潤い、保湿に重要な成分は40代以降はほぼ作られなくなります。
ですから、肌に老化が現れていないからといって「まだ大丈夫」と安心していてはいけません。
しわのケアをしっかりやった人と、さぼってしまった人に大きな差が出るのは、どれだけ早く老化対策を取り組み始めたかによります。
そのため、ケアの方法は年齢ごとに異なります。
しわ、しみ、たるみ…肌はなぜ老化するのか
肌が老化する原因の最大の理由は「活性酸素」です。
聞いた事があると思いますが、我々がふだんの呼吸によって取り込む酸素のうち、約2%は活性酸素になります。
これは体内で重要な役割を担う一酸化窒素などと激しく反応し、身体を酸化させてしまいます。
この「酸化」という過程が、老化そのものなのです。
身体をサビさせているものと思っていいでしょう。
しわケアの基本的な方針としては、この活性酸素の除去にあります。
もちろん、タバコやストレスなど活性酸素を作りやすい環境を変えることも必要です。
老化の原因のふたつめは、加齢によるものです。
上記でも述べましたが、人は年が進むごとに肌の様々な成分を喪失していきます。
赤ちゃんのときには80%もあった水分量が、20代では65%にまで減ってしまいます。
また、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌も減り、20代の頃と40代の頃では、肉体的には別モノになってきます。
新しい細胞が作られる周期(ターンオーバー)も遅くなり、しみやニキビも治りにくくなります。
そのため、加齢にともなう老化対策は、その年齢に合わせた水分量、油分量、コラーゲンなどの保湿成分を補い、ターンオーバーを正常化させる必要があるのです。
しわなどの肌老化は、スキンケア対策でも加速する
活性酸素と加齢、このふたつの生理的な衰えにくわえて、紫外線や間違ったスキンケアなどの外部的な刺激によっても、肌の老化は進んでいきます。
紫外線は肌に活性酸素を生じさせるため、より徹底した対策が必要になってきます。
そして間違ったスキンケア方法…たとえば洗顔のときに肌を強くこすったり、合わない化粧品を使うなどを繰り返していると、老化を早めてしまいます。
肌の表面である角質層だけでなく、さらに奥の真皮にまで紫外線が到達し、しわやしみの原因を作り出してしまうと、それらを取り除くのは容易ではなくなります。
正しいスキンケア方法で、しわやしみといった肌老化への対策をしっかりと取りましょう。
しわの種類も把握しておく
しわの種類は、大きく分けて3つです。
- ちりめんじわ
- 表情じわ
- 真皮のしわ
ちりめんじわは、目元にあらわれる浅く細かいしわです。
小じわと称されることが多いですね。
乾燥が原因であることがほとんどのため、適切に保湿すれば回復します。
ただし強めにマッサージしたりするのはNGです。
表情じわは、笑いじわなどとも呼ばれる、顔の表情によって合わせてできるしわです。
年齢とともにこのしわは深く刻まれていき、真皮のしわへと移行していきます。
しかししわを作らないように笑顔を避けるのは逆効果です。
適切なスキンケアとともに、笑顔は老化防止のための重要な要素だということを知っておきましょう。
そして最後の真皮のしわが、いわゆる老化によってできるしわです。
真皮のなかのコラーゲン繊維が変質したり、保湿成分が不足したりといったことが肌の表面に現れてきたものです。
この真皮のしわを予防、改善するのが、肌老化対策の主眼となります。
ですがちりめんじわと表情じわも、放置しておけば真皮のしわに移行してしまいますので、無視していいわけではありません。
しわケア方法の基本のまとめ
- 活性酸素
- 加齢
- 紫外線・間違ったスキンケアなどの外部刺激
※ちなみに糖化も老化の大きな原因のひとつですが、酸化と切っては切れない関係なので、抗酸化のカテゴリに含めます
- ちりめんじわ
- 表情じわ
- 真皮のしわ
これらについて正しい認識を得たところで、しわ、しみ、たるみ、ほうれい線、毛穴のひらき、大人ニキビ、くすみ、くまなどの肌のトラブルのケアを適切に行っていきましょう。
それぞれのケアの過程で化粧品やサプリメントなども紹介しますが、すぐに購入するのではなく、まずはケアの方法を一通り確認して下さいね。